マンガ バビロンの大富豪を読んだ感想(後編)

マンガ バビロンの大富豪を読んだ感想 後編です
大富豪アルカドから「黄金に愛される七つ道具」についての教えを受け、
大富豪になるための修行のため、アルカドから託された金貨の袋を
倍にせよ、と言う指令を受けます。

その指令を受け、旅に出たバンシルは、
途中詐欺や怠惰な仲間に足を引っ張られるなどさんざんな目にあい
ついにアルカドから託された金貨を失ってしまいます。

絶望するバンシルは「全財産を失うまで開けてはならない」
と言われていたもう一つの袋「知恵の袋」を開きます。

その知恵の袋に書かれていたのは、こんな内容でした。

「黄金に愛される七つ道具」を昇華させた「黄金の法則」

1.家族と自分の将来のためにしゅうにゅうの十分の一以上を蓄える者の元には
黄金は自らを膨らませながら、喜んでやってくるだろう。

2.黄金に稼げる勤め先を見つけてやり、持ち主がが群れを膨大に増やす
羊飼いのように賢明ならば、黄金は懸命に働くことだろう。

3.黄金の扱いに秀でたものの助言に熱心に耳を傾ける持ち主からは、
黄金が離れることはないだろう。

4.自分が理解していない商い、あるいは黄金の防衛に秀でたものが否定する商いに
投資をしてしまう持ち主からは黄金は離れくだろう。

5.非現実的な利益を出すとしたり、謀略家の甘い誘惑の言葉に乗ったり
己の未熟な経験を猛進したりするものからは黄金は逃げることになるであろう。

この黄金法則からは、二つの大きなポイントが読み取れます。

一つ目は、「複利」の力は絶大であること。
法則1と2は、まさに複利のことを指しております。
蓄財して、それをビジネスでうまく運用することでお金はどんどん増えていく、
そういったことを主張しているように読み取れますね。

二つ目のポイントは、自分が精通していないビジネスには気を付けること。
自分が正しく理解しているビジネスに取り組み、甘い話には乗らない。

本当に古代に書かれたものとは思えないくらい、現代社会でも通用する法則だと思います。

自分がビジネスの回し方を理解していなければ設けることはできないし、
ましてや人が持ってくる甘い儲け話(マルチとか仮想通貨とか)には、
大体落とし穴があるということですね。

貯金をして、自分のビジネスに精通して、甘い話には乗らず堅実に進む。
本当に地味ですが、だからこそ大切なことだと思います。

本書はマンガなのでサクッと読めますし、それでいて必要なエッセンスが
すっと頭に入ってきて、大きな学びになりました。
古典だから気になるけど、じっくり本を読む時間がなくて……という人や、
本編を読む前に予備知識を入れたい人、サクッとエッセンスを取り入れたい人に
お勧めの漫画です。

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