宅建合格体験記(現実的な勉強法つき)

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令和元年12月4日は、宅地建物取引士試験の合格発表日ということでした。
受験された皆様、お疲れさまでした。
そして合格された方、おめでとうございます!

私は、今からちょうど一年前、平成30年度の宅建士試験に合格しました。
主任者証も使わないくせに発行してもらったのですが、実家に置いて来てしまった笑
ので、証拠はありません……今度帰省するときに持ち帰っておこう。

私の宅建の受験遍歴としては、
今から約10年前に受験するも、やる気がなさ過ぎて玉砕。

そこからしばらくたち、不動産賃貸業を本格的に志す。
も、当時は低収入でまずは転職して収入を上げることの優先順位が高く、
また種銭を貯めるのにもしばらく時間がかかると判断。
その間に宅建を取ろう! 宅建を取れば転職でも多少有利になるはずだと決意。
(結局、宅建とる前に転職しちゃうんですけどね)

ということで勉強を再開。
今から2年前の平成29年度の宅建士試験に
再挑戦するも、合格点に1点足りず、34点で玉砕。

そして1年前の平成30年度試験に、昨年のリベンジを果たすべく猛勉強して、
合格点は過去最高の37点だったにもかかわらず41点を取り無事合格、という経歴です。

なお、独学で取りました。

ということで、過去の記憶を引っ張り出しながら
どんな勉強をしてきたか、振り返ってこれから受験する方の
参考になればと思い体験記をつづっていきたいと思います。

使ったテキスト

使ったテキストは以下の通りです。

住宅新報社 パーフェクト宅建 基本書

住宅新報社 パーフェクト宅建 過去問

住宅新報社 パーフェクト宅建 分野別過去問題集

楽学宅建士 要点整理

ということで、住宅新報社のシリーズで攻めました。
基本的には、過去問をゴリゴリ解いていくスタイルです。

平成30年試験ではTACシリーズを揃えましたが、ぶっちゃけどっちでもいいです笑
選ぶ観点は、解説を読んだときに、一番入ってきやすい出版社を選ぶことだと思います。

基本書をじっくり読んで理解してから問題集へ、
というやり方もあるのでしょうが、個人的には非推奨です。
理由は時間がいくらあっても足りないということと、分厚い基本書を
精読するというのは最初は良くても途中からどんどんやる気がなくなってしまいます。

初めて勉強する方で、まったくイメージが付かないという方であれば、
まず「マンガ」から入ることを強く推奨します。

私はこの2冊を読みました。

うかる! マンガ宅建士入門

マンガ宅建塾 (らくらく宅建塾シリーズ)

これはマンガに限らず、テキストを選ぶ時もそうなんですが、
本屋さんなどで立ち読みして、一番しっくりくる本を選んでもらえればそれでいいと思います。

別に私がこの本を使ったからといって、これが読者の方にとっての正解かといえばそうではなくて、
TACでもLECでもよい本は出していますので、大きい本屋に行って、じっくり立ち読みして、
なんとなくでもいいのでこれが一番フィーリングが合うな、と感じたシリーズでそろえてもらえればいいと思います。

ちなみに、上記のほうが女の子がかわいいです笑 ストーリー性もあり、他社に比べると一番マンガ感があります。
下記の本は、ザ・学習漫画という感じですが、それはそれで悪くないので、やはり好みだと思います。

ということで、マンガを1、2冊読んでなんとなく雰囲気がつかめたら、
次は要点整理を読んでいくのがいいでしょう。
基本書が一番網羅性が高いのですが、分厚くて読むのが大変です。
勉強が進まずモチベーションの低下というシナリオにもなりかねません。

マンガで雰囲気をつかむ→要点整理で基礎の基礎を押さえる→分野別問題集で分野ごとの演習

これが初心者にお勧めのルートですね。
で、問題演習なんですが、ここで正解、不正解は一切気にしません。
わかんなければ、速攻で解説を読んでオーケー。むしろ問題分→回答択→解説の順で精読する、
というスタンスでもいいくらいです。

そんな感じで、分野別問題集を3週くらい周回します。

ある程度できたかな、という具合になったら、いよいよ過去問の周回です。
ここも3回は最低、理想を言えば4回くらい回していいくらいです。
宅建試験は2時間ですが、ここは一回当たり45分~1時間くらいで、どんどん解きましょう。

宅建に限らず、基本的に試験というのは過去問の焼き直しなので、
過去問に出た問題をきちんと理解しておけば、合格ラインの7割強という数値は
結構とれるものなのです。

なので、過去問を一回転して、不正解だったもの、正解したけど勘で解けただけのもの、
一回解けたけど忘れたもの、などにチェックを入れて、そういった問題は要点整理なり、
基本所なりを読み返して知識を入れなおします。

そんなことを繰り返しつつ、ある程度過去問はできたかな、となったら、
仕上げに予想問題集を解きます。
予想問題集には、その年の法律改正や、狙われやすい論点予想、
ギリギリ追い込みの時期の知識整理などいろんなコラムもありますし、
過去問の周回をしていると、問題を覚えてしまうという弊害もあります。

そこで、目線を変えて新鮮な気分で問題を解いてみる、ということにも効能がありますね。

予想問題集ですが、2、3社分、自分のメインテキストと違う出版社の本を買いましょう。
住宅新報社がメインなら予想問題集はTACとLEC、みたいな感じで購入すると、
出版社ごとの癖に染まらない、目線を変えるといった点で効果的です。

まあ、予想問題集も最低2回、できれば3回は解きたいです。
過去問も40点以上安定して取れて、予想問題集も合格ラインを越えてきたら
一応の希望はもてますが、最後の最後に税法や法令上の制限、5点免除を詰め込むことで
ぐっと点数が上がることがありますので、試験ぎりぎりまで詰め込みましょう。

ということで、まとめると

・最初はマンガや要点整理など、軽い本で要点をつかむ
・初心者は分野別問題集を周回して、わからなければすぐ解説と基本書に戻る
・土台ができたら、ひたすら過去問題集を周回
・試験2か月前くらいから、予想問題集も2社分くらい買って周回
・最後の最後まで詰め込みをあきらめない

ということがポイントになります。
正直、楽して受かる方法みたいな、キャッチーな記事が書ければ
そっちのほうが受けるかもしれないのですが、
私は最低限の勉強をして、1点オフで落ちるという屈辱を味わった人間です。

1点になくというのは本当につまらないことです。
勝ちが目の前まで来ていたのに、努力不足でもう一年お勉強というのも、
はっきり言って相当テンションが下がります。

それだったら、少しやりすぎなくらい過去問をつぶしこんで、
万全の態勢で一発合格するほうがいいです。

ちなみに、勉強期間ですが、一日どれくらいできるかにもよりますが、

分野別問題集を600問
過去問12年分を600問
予想問題集を2社3回分で300問とした場合

1500問×一問2分×見直し2分×3回転=18000分
300時間+マンガと要点整理の精読くらいを見込んでおくと大丈夫でしょう。

一日平均2、3時間なら4か月でしょうから、
どうせさぼると見越してバッファを入れて半年前から着手すれば
まあいけるんじゃないでしょうか笑

全然普通の見通しですね笑
まあもっと要領がよければこの限りではないでしょうが、
逆に言えば300時間、しっかり過去問と向き合えば合格は難しくないでしょう。

来年以降受験される方の成功を祈ります!!

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